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体外受精・胚移植法のステップ

8 培養

培養では、使用する培養液の選択と機器の精度管理は当然のことながら重要ですが、さらに、重要なことはミスを起こさない管理システムです。
当院では、培養器の点検、洗浄、滅菌処理を定期的に行い、培養条件が一定になるように努めています。また、多くの患者さまの卵子や精子をお預かりしている医療機関として、採卵から胚移植まで取り違えなどがないよう、さまざまな段階で2重のチェックを行い、そのチェック記録も保存しています。
お預かりした卵子や胚、精子は、学会から認定を受けた胚培養士が、胚移植まで責任を持って大切にお世話させていただいています。

次世代型タイムラプスインキュベーターを導入!

インキュベーターは、お預かりした胚を培養するための体外受精では欠かせない機器です。自然妊娠の場合、受精卵はヒト(お母さん)の腹部で成長しますので、インキュベーターはできるだけその環境に近い状態になるよう設計されています。この機器の設定や管理によって、治療成績には大きな影響をおよぼします。近年では、インキュベーターの研究と改良は一段と進み、受精卵(胚)へのストレスがよりかからない環境で培養できるようになりました。
当院の胚培養上の一貫したコンセプトは「患者さまからお預かりした受精卵の本来持っているポテンシャルを最大限落とさない」ということ。高いレベルでこれを実現していくためには、「タイムラプスインキュベーター」の導入は欠かせないと判断いたしました。

従来型インキュベーターとの違い

[1] 培養している環境の変化を最小限にする

ヒトの腹部の中と大気中とでは、光・酸素・温度等の環境が異なるため、決まった時間にインキュベーターから胚を取り出し顕微鏡下で観察をすると胚にストレスがかかってしまい、その後の胚の発育に悪影響をおよぼす可能性が指摘されていました。
「タイムラプスインキュベーター」は、従来型とは違いカメラが内蔵されているため、培養を行っている6日間は一定間隔で胚を観察(撮影)し続けることが可能です。したがって、胚はインキュベーター外に出す必要がなく、培養環境の変化は最小限にとどめられるため一定の状態を保つことができます。胚が受けるストレスの軽減は、良好胚の獲得や胚盤胞発生率の改善などへつながると期待できます。
なお、当院が導入した「次世代型タイムラプスインキュベーター」は、受精のシグナルも自動で検出する機能が搭載された最新機器です。これまでにはっきりと受精が確認できなかった胚や、観察者一人による判定だったために誤判定の可能性があった胚も、さかのぼって受精の有無や判定を複数人で確認することができるため、より精度の高い受精判定が行えるようになりました。

[2] 得られる情報量の増加

従来型のインキュベーターでは、決まった時間に胚を培養しているディッシュを1回から2回外へ取り出し、顕微鏡観察時に写真撮影、そして胚の評価と記録を行っていました。
「タイムラプスインキュベーター」では、一定間隔で胚の画像を6日間連続撮影します。撮影した画像を1枚1枚再生することで連続した動画として確認することができます。このことより、受精の有無や時間、分割を始めた時間や異常な分割状態、胚盤胞を形成した時間、その大きさ等の胚の発育状況などを培養の途中でもインキュベーターから取り出さずに、詳細に確認できるようになりました。
こうして得られた膨大な画像データをもとに、妊娠に最適な胚が分析できるようになることで、無駄な治療を最小限にした最短での妊娠率の向上が期待できるのです。

留意事項
当院の「タイムラプスインキュベーター」で培養できる人数は9名分となります。培養状況によってはご希望に添えない場合もありますのでご了承ください。
費用は体外受精料金とは別途に、自費で30,000円(税別)となります。
受精方法については、当院で採卵当日のご主人の精液の状態で決定させていただきます。
受精卵(胚)の凍結保存に関しては、当院の凍結基準で決定しています。
培養した受精卵(胚)の記録はUSBメモリーに記録してお渡しします。
タイムラプスインキュベーターと撮影画像